「僕は何をしたらいいのか、わからない。誰か僕に教えて下さい!」
……一人の男性が泣きながら訴えました。
~ある心理学セミナーでのことです。~
この男性、何才だと思いますか?15才?18才?
いえいえ実は38才!!
超有名国立大学出身のエリート氏です。
「僕は、子供の頃から母親に勉強して一番になれと言われ続けました。
ずっと頑張ってきたけれど、人生を楽しいと思ったことはありません。
僕はどうすればよいのでしょう?助けて下さい!」
……この男性の問題は何でしょう?
我が子がこんな大人になったらショックですよね。
この男性は自分の人生を生きていません。
子供の頃からずっと、御両親の価値観の中だけで生きてきてしまったのですね。
御両親にとっては、さぞ育てやすい、優等生の息子だったことでしょう。
けれど、彼は自分で感じる心や自分で行動する力を奪われてしまっているのです。
だから自分を認めることができず、自信ももてず、苦しんでいます。
(存在感がないのですね。)
こんな人間を創り出すのは、もうやめましょう!!
この世の中には、喜びと感動と奇跡が満ちあふれています。
私たちが心を向けるだけで、楽しくワクワクする日々を
手に入れることができます。
子供には、そのことをぜひ教えて欲しいのです。
チョウが飛ぶことや、花が咲くことがいかにすごいことか、
お子さんがこの世に存在することそれ自体が、
信じられない程の幸運が重なった奇跡の賜物であることを
話してあげて欲しいのです。
幸せは、感じるものです。
感じる感性を磨かなければわからないのです。
子供が自分の頭で考え、自分の体で感じて、自分の人生を幸福に歩めるように
サポートしてあげて下さい。
それができる親は、自分が人生を楽しんでいる人です。
竹石むつこ