子どもが成長し、「健全で豊かな大人」として
社会生活を送るためには、実に様々な能力が必要となります。
見る力・聞く力・話す力・行動する力・考える力・創造する力…
などが基本ですが
これらの力を最も効率よく開発できる年令が、
0~9才なのです。
10才以降は、それまでに獲得した能力をベースとして、
さらに発展していく段階に入ります。
9才までの刺激と質と量、
つまり働きかけが良い程、脳の感度と働きが高まり、
キャパシティが大きくなります。
そんな頭を作るためにとても重要で、
その後の能力差を生む要素となるのが、
【語彙力】と【記憶力】です。
この二つは能力の要なのです。
豊かな言葉を知り、正しく使える子は、
当然記憶力も良く その他の能力も高まります。
けれど、人間として幸せになるためには 絶対に欠くことのできない
最高に大切な能力がもう一つあります。
それは 感性・人間力です。
相手の気持ちを慮り、
自然や造形の美しさを感じ、
感謝できる力・感じる力です。
感じる力は、幼少時にたっぷりとスキンシップをとり、
心を通わせる体験がないと欠落してしまいます。
感じる心を育てることは、幸せな人間創りに欠かせない、
最高の能力開発なのです。
竹石 むつこ