掲載日: 2019年10月8日(火) | おひさまだより
ピグマリオン効果という言葉を
御存知でしょうか?
これは、心理学用語で
《期待を持ち、ずっと思い続けると
その通りの結果が生まれる》
ような時に使います。
ピグマリオンというのは、
ギリシャ神話に出てくる王の名で、
彫刻の名人です。
ある日、とても美しい女性像を彫り上げた彼は、
自分の彫ったその像に恋をしてしまいます。
そして、毎日毎日像を見つめ、
「本物の女性ならどんなによいだろう」
と想い続けます。
その熱い心に打たれた神は、彫刻に命を吹き込み、
人間となった女性とピグマリオンは結婚しました。
ー思いが実現したのです。
このピグマリオン効果は、
教育現場でも実証されています。
教師が生徒をほめ、‟ 期待しているよ ”
という言葉をかけ続けると、
一年後の成績が明らかに向上するのだそうです。
親子の間でも同じことが言えます。
「お前はバカだ、本当にダメな子ね。
何度言ったらわかるの?!」
と言われ続けた子と、
「お前は本当は頭がいいんだよ。
必ずいつか、かくれている力が出てくるよ。
楽しみにしているね!」
と言われる子では、
将来どちらが大きな力を
発揮するでしょうか?
人間は生後すぐから、9才頃までに、
人間としての基本的な雛形が出来上がります。
つまり、能力も性格もほぼ、
この頃までに決まってしまうと言っても、
言いすぎではないでしょう。
この大切な時期に、
子供の心に‟ 自己不信の種 ”を植えつけるのか、
‟ 自己信頼の種 ”をまくことができるのか
ーそれは、周りの大人の力量にかかっているのです。
私たちは、28年間たくさんの子供達の成長を
見てきました。
子供は幼虫からサナギ、
そしてチョウになるように
変身します。
まるで恐竜のようだった子が、
王子様のように変わったり、
コアラのようにお母さんベッタリだった子が、
一人で世界中を旅するようになる例は山積みです。
その陰には、必ず子供の力を信じ、
ほめて見守り続けたお母さんの姿があります。
ピグマリオン効果は、信じて実行した人に、
奇跡をおこすのです!
さあ、あなたも奇跡を手にしてみませんか?
竹石むつこ