教室では毎日、子ども達が詩や俳句、百人一首、漢文などの
発表をしてくれます。
小さい子も大きい子も、
皆それぞれが頑張った証を私達に見せに来てくれる、
嬉しい時間です。
そこには、色々なドラマがあって感動します。
完璧に覚えて自信満々な子、
記憶はアバウトなのにチャレンジ精神で乗り切ろうとする子、
緊張して固まる子、
忘れてしまい泣き出す子…。
みんなそれぞれに一生懸命で、愛おしい。
私達は 心の中で、
『ガンバレ!あと少し!あ~!すごい!やったネ!』
と声なき『!』を飛ばしています。
少しずつ、少しずつ、
でも着実に成功体験を積み重ねて、
ゆるぎない自信につなげて頂きたい。
そんな思いで、私たちの詩の発表は年令に応じた構成にし、
そして同時に、美しい言葉の表現と共に
季節感をも味わえるよう組んでいます。
詩人が描く 素晴らしい言葉の情景を、
ぜひ親子で感じながら、
ひとつずつ、ゆっくりで良いので、
自らの体にしみこませて頂きたいと思います。
詩や俳句などを覚えることは、
言葉やリズムを通じ
感性や情感を豊かに育み、自分の世界を大きく広げる
大変価値のある とりくみです。
もちろん、記憶の回路作りにも大いに役立ちますが、
心が響きあう感動を体験できる
貴重な時間であることを 忘れないでくださいね。
竹石 むつ子