2月・3月は毎年、中受や大受を終えた卒業生達が、
進路決定の報告に来てくれます。
しばらく見ないうちに皆、背が伸び顔もひきしまり、
すっかり別人の若者に変身しています。
赤ちゃんから子供 そして一人の人間へと
成長してゆく姿を見せて頂ける私達は、
本当に幸せ者だと感動する至福の時間です。
卒業生達はまた、最新の受験ナマ情報も運んでくれます。
それを聞いていると、今時の学校が、
そしてこれからの社会が求める人材の姿が うかび上がってきます。
今年も、おもしろい 入試問題のトピックスを教えてもらいました。
慶應普通部では、なんとカレーの作り方、玉ネギの切り方の問題と、
郵便の返信用封筒に書いてある『宛』の文字の訂正の仕方が出たそうです。
確か去年は、お節料理の材料名が出題されていました。
この学校だけでなく、最近は文化や伝統、
昭和では常識だった生活習慣が問われる傾向にあります。
国立小受でも 口頭試問で、『最近家族で大笑いした事は何ですか』
という質問があったそうです。
デジタル化社会での簡単便利・スピーディな生活が進む中、
手間ひまかかり スローなアナログ生活を知る子が求められる理由を
我々親は 今一度しっかり考える必要がありそうですね。
竹石 むつ子