ハートを癒す 22粒のおひさまサプリ
竹石むつこ・著
教室では、毎日子どもたちの元気な声が響いています。キラキラ輝く子どもたちの瞳を見るたび、私はこの上もなく幸せな気持ちになります。子どもは、存在そのものがかけがえのない宝だと、つくづく思うのです。
けれど、いざ日常の子育てになると、楽しいことばかりではありません。“毎日が闘い”というご家庭も少なくないことでしょう。
実際、わが家もそうでした。
私が授かったのは、ケタ外れにエネルギーの高い息子三人。しかも年齢が近かったため、小さい頃は怪獣を三匹飼っているかのような大さわぎ!!
育児、仕事、主婦業、嫁業……。肉体的にも精神的にもハードな毎日の中、苦しくて泣き暮らした時期もありました。
けれど、そんなダメ母の私を癒し、救ってくれたのも、やっぱり子どもたちであり、この教育だったのです。
私は知らず知らずのうちに、子どもたちからたくさんのプレゼントをもらっていました。 中でも、一番大きな宝物は「無条件の愛」です。子どもたちは、私がどんなにダメ母であっても、私を許し、受け入れてくれました。私が彼らの母親だという理由だけで……。
心の底から“すごい”と感動しました。私が彼らを育てているのではなく、私が彼らに育てられていたのだと気づいた時、 私の中の何かが、ガラッと180度変わり、子育ての本当の意味が理解できたのです。
この後、さまざまな出来事を乗り越えていくうちに、私はちょっとずつ自分の器を広げ、何とか人並みの母親になれた気がします。
子育ては、間違いなく “自分育て” なのですね。
今私が子育て奮闘中のお母様にお伝えしたいこと―。それは、「大丈夫、子どもはちゃんと育つよ!」ということです。
どんな子も、皆必ずこの世の中でのお役目を持って生まれているのに、親の不安やあせりが、それを邪魔してしまうのです。 親の心から不安やあせりを抜くことさえできれば、子どもは自分の力で、スクスクと成長してくれます。子どもの生命の力を信じ、 「認めて」「ほめて」「愛して」育てる。そんなあたりまえの大切なことに気づけば、子育ては本当にラクラク、ハッピーなものに変わります。この本は、お母様方に“幸せの本質”を思い出していただければいいなと思い、まとめました。私自身の失敗、気づき、学びがいっぱい詰まっています。お読みくださったあと、皆様のお心が、ほんの少しでも軽くなり、“今あることの幸せ” を 感じていただければ、私も最高に幸せです。
竹石むつこ・著